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重要な役割を担う「非常用電源」

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情報収集や連絡手段の整備は必要不可欠

緊急時に落ち着いて迅速に行動するためには情報を共有しておくことが大切です。そのため、情報収集や関係各所への連絡はBCP策定の基本項目でもあり、重要なポイントです。とはいえ、スマートフォンなどの通信手段やラジオやパソコンなどの情報収集手段は無限に使用できるわけではありません。充電や電池がなくなったら使用できないため電源を確保することも大切です。そのため、緊急時の電源となる非常用電源はとても重要な役割を担っています。

情報収集や連絡手段の整備は必要不可欠

命を守るために医療用機器の電源確保は必須

介護施設や事業所では医療用機器も使用していますが、停電になっても滞りなく使用するためにも電源を確保しておかなければなりません。非常用電源があれば安心ですが、いざという時に使えない可能性もあるので注意が必要です。

事前に確認しておこう

たとえば、「消防設備用発電機」は防災電源・設備として電力が供給されるので一般負荷への電力には供給できないケースもあります。また、点検不足による始動不良、燃料備蓄忘れ、長期保管による燃料の劣化などの理由で緊急時に作動しない可能性もあります。実際、大阪府北部地震の際に「緊急時に非常用電源が機能しなかった」という事例もあります。

代表的な非常用電源

非常用電源と一口にいってもさまざまな種類がありますが、その中からいくつかピックアップし、それぞれのメリット・デメリットについて説明します。
まずは「ディーゼル発電機」です。古くから非常用電源として広く使用されており、軽油を燃料として発電を行います。ディーゼル発電機は設置スペースが小さく発電効率が高いのに燃料の単価が安いというメリットがあります。しかし、排気ガス、振動による騒音や燃料の劣化などのデメリットもあるため、定期的に備蓄状況や状況を点検する必要があります。
小型で持ち運びができ、屋外で使用することも可能なのが「ガソリンエンジン発電機」です。小回りがきくので他の非常用電源からの確保が難しい場所や被災で施設に設置されている大型の非常用電源が使用できない場合に便利です。ただし、災害時は燃料の入手が困難になるというデメリットもあります。
LPガスを燃料とし、災害に強く環境に優しいのが「定置式LPガス発電機」です。ただし、ガソリンや軽油に比べると燃料消費量が多く製品の種類もそこまで多くないというデメリットもあります。また、LPガスを利用した小型の可搬式LPガス発電機もあります。定置式に比べて設置費用が安いのが特徴ですが、発電量が少ないというデメリットもあります。
非常用電源と聞いて多くの人が思い浮かべるのが「蓄電池」です。平常時に電気を貯めておき、災害などの緊急時に使用する蓄電池は燃料を備蓄する必要がなく操作が簡単なのが特徴です。ただし、貯めた電気を使いきってしまうと使用できません。
他にもいくつかありますが、ここでは紹介しきれないので具体的な内容は以下のサイトを参考にしてください。非常用電源のおすすめメーカーや選び方も記載されています。