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サービスごとのポイント

入所系の場合

入所系施設は特別養護老人ホームやグループホーム、有料老人ホーム、ケアハウスなどのように、要介護者が入所して生活している施設のことです。入所系施設では「入浴」「排泄」「食事」などの日常生活における介護サービスを提供しています。
入所系施設のBCP策定で最も重要なのは「ライフラインが止まった場合の対応」です。日常生活を滞りなく送るためには電気やガス、水道は必要不可欠ですが、自然災害などで止まってしまう場合もあります。すぐに復旧すれば問題ありませんが、時間がかかる場合はどのような代替手段が考えられるかを検討しなければなりません。
自家発電設備の有無をはじめ、暖房・調理器具の代替、飲料水・生活用水の確保・削減策などに着目して検討しましょう。特に、非常時の自家発電設備は医療機器の電源確保だけでなく、通信手段の確保にも重要です。近年は蓄電池として電気自動車(EV)を利用する方法も注目されているので、施設の車両を購入する場合は電気自動車の購入も検討してみるといいでしょう。
ただし、これらの設備や備品には期限があります。定期的にメンテナンスを行うことを年間行事に組み込み、管理不足による緊急時のトラブルを避けなければなりません。

入所系の場合

通所系の場合

自宅での介護をベースとして、日帰りで通うデイサービスやデイケアなどの施設を通所系施設といいます。通所系施設では「入浴」「排泄」「食事」などの日常生活における介護サービスやリハビリなどを行っています。通所系施設は在宅で生活し、要介護認定を受けた人が利用できます。
通所系施設のBCP策定で大切なのは「複数の緊急連絡先を共有すること」です。介護サービスを提供中に災害が発生した場合、連絡先を共有しておけばすぐに対応することができます。もしサービスの提供が長期間停止することになったら訪問系のサービスへの切り替えを検討することも必要です。

訪問系の場合

要介護者が自立した日常生活を送れるように介護福祉士や訪問介護員が利用者の自宅を訪問してサービスを提供する、居宅サービスのことを訪問介護サービスといいます。「入浴」「排泄」「食事」などの日常生活に必要な介護サービスを提供します。
訪問系のBCP策定で最も注意しなければならないのは「サービス提供中に災害が発生した場合の対応」です。対応中の利用者にどのような支援を行うのか、移動中はどうすればいいのかをあらかじめ想定しておく必要があります。また、避難先でサービスが提供される可能性もあるので、平時から地域の避難所の情報を収集しておきましょう。地域の関係機関、行政機関、自治会などと良好な関係を築いておくのも大切です。